たちかわまちの案内人 菊池 寛樹 代表「街を動かす人の力。人と人とのつながりで新しい未来を」
立川と菊池さんの関わりについて
「立川の未来を真剣に考える若い世代が多くいる。その応援がしたい」。たちかわまちの案内人の代表を務める菊池さんは、街を動かす〝人の力〟に期待を寄せる。
自衛官だった両親の下、立川で生まれ、立川で育った。幼い頃は米軍基地があり、煌びやかなネオンサインが街中を彩った風景が、今も記憶に残るという。
「当時の日本ではあまり見かけない配色の看板が至る所に。その強烈な印象が、今の仕事でも役立っています」と嬉しそうに当時を振り返る。
店舗設計・施工などに携わり、大型スーパーや世界のスーパーブランドと呼ばれるショップ作りを手掛け、30才で現在の株式会社アーワとして独立。当時、原宿のミュージックレストランや国内最大級のワールドスポーツカフェを渋谷区に造るなど、国際的な色彩センス、感覚を備えたデザイン力が評価され、全国の店舗を手掛けてきた。
立川商工会議所に入会すると、生まれ育った街を、自分自身が全然知らないことに直面。「立川は大好きだった。それだけにショックは大きかったですね」と話す。
そんな中、立川観光協会で立ち上がった「たちかわまちの案内人事業」。街を知る絶好の機会と参加を決め、講習会を1年にわたり受講した。
「全て新しく知ることばかり。もっともっと立川のことを知りたい」と、商工会議所の活動にも深く関わることになる。
立川での思い出や、これからの立川への期待は?
仕事で、全国の街を見てきた菊池さんは立川の魅力を「活気ある市街地と豊かな自然の距離感が近く、凝縮されている点。そしてそれを皆が誇りに想っている街であること」と語る。
現在は、自治体、観光関連団体、事業者が月に1 度集まる「観コンミーティング」にも参加。街が一体となって未来の立川を考える時間の中で、自身の役割を〝人と人をつなげること〟と考える。
「現役世代の立川の未来を描くパワーはすごい。これまでの経験を活かし、今後もみんなの助けになれるような知恵袋でありたい」と意気込む。
(取材:高木 誠)
