Interview 会員インタビュー

株式会社まちづくり立川 岩下 光明 代表取締役

「郷土愛を持った市民・商店街で、未来の立川を描く」

「立川を『ファン』であふれる街にする」を掲げる同社。
地域の人たち同士の対話の場をつくり、「この店に行きたいではなく、この街に行きたいと思ってもらえる街づくり」を想いに岩下さんは次々と、新しい観光事業を仕掛けている。
大阪府出身で大学進学を期に上京。若くして結婚し、家業となったのは110年ほど前に創業した燃料米穀業だった。
また、自ら妻と新会社を設立し不動産事業や当時、まだ巷に普及していなかったコンビニエンスストアにいち早く着目し、営業を開始した。
地域との接点が生まれたのもこの頃。青年会議所に入所し、商店街活動にも尽力する中、「自分の仕事ばかり見ていては駄目。地域に元気があってこその発展」と、地域課題を経営という手法で解決していく、コミュニティビジネスの必要性を感じた。
2014年に仲間たちと共に同社を創業。「有能な若者が街で活躍できる場を」と、多摩地域には当時少なかったシェアオフィスを作り、数多くの創業者を生み出してきた。

次に着目したのは、閉店の危機にあった立川駅南口の直売所。存続を希望する声が多く届き、民間としての運営に着手する。
農家の負担軽減のため、自社で集荷し、野菜は全て買い取った。
農家との信頼関係も築き上げ、お客様のニーズのフィードバックや作付け依頼もできるようになった。
現在、「のーかるバザール」として移転し、店舗も拡大。1日平均400人ほどが訪れ、目標だった年間20万人にも「今年、手が届きそうだ」という。

「都市型観光の目玉は、商業の活性化。街作りの根本はシビックプライドを育むこと」と岩下さん。
「郷土愛を持った市民、商店街が一丸となってアイデアを出し合い、未来の立川を描いていくことが、今こそ一番求められている」と力強く語ってくれた。

(取材:高木 誠)

株式会社まちづくり立川 岩下 光明 代表取締役