Interview 会員インタビュー

株式会社ルミネ 常務取締役(ルミネ立川店長) 髙橋 好一

ルミネの新たな存在感目指し、街への愛情、造成へ

JR東日本管轄エリアの大型商業施設の立ち上げから管理職などを歴任し、ルミネ立川店長に着任した髙橋さん。「ルミネ立川を拠点に、立川で新しいことに挑戦したい人が集まり、街を一緒にもりあげたい。それが街への愛情へつながる」と力強く話す。

多様な流通業態を生み出す西武セゾングループの事業に興味を持っていた髙橋さんは大学卒業後、西武百貨店に入社。つくば科学万博の開催に合わせて茨城県新治郡桜村(現在のつくば市)での出店が決まった、西武筑波店の開店準備に就く。「村にある日本初の百貨店」として当時、全国的にも話題になった同店は、開業数年で急激な人口増加と共に街が発展し、就職したばかりの髙橋さんは女性のパートスタッフら20人の部下と共に日々、奔走した。「カリスマ経営者のもとで盛況な流通業界の変革に直面し、毎日が楽しかった」と振り返る。33才で、民営化後、鉄道本体以外の流通業や街の開発事業を始めていたJR東日本へ転職。幕張、上野、そして立川に百貨店を作る計画が持ち上がり、そのなかで「立川プロジェクト」に参画。1999年にオープンしたグランデュオ立川では開店準備に従事し、その後、各地の駅ビル業務に携わった。

転機となったのは「駅を中心としたコミュニティ作り」を掲げ、中央線沿線のSC会社を統合したJR中央線コミュニティデザイン社長への就任。駅の運営も委託された同社ではJR東日本の駅の見本になる挑戦的な取り組みを求められた。「駅には地域を元気にする力がある」として、地域を歩きまわり、様々なプレイヤーたちと共に、駅や商業施設における新しい施策を次々に展開。「おらが街、おらが駅。と地域と一緒に作っていく事業に新しいやりがいを感じた」と語る。ルミネ立川店長に着任後も、「ルミネでこんなことしてほしい」などの地域の声を自ら拾い集める。「商業施設の新しい在り方として、これからも地域と共に歩む運営を目指していきたい」と意気込む。

株式会社ルミネ 常務取締役(ルミネ立川店長) 髙橋 好一