株式会社一如社 黒須 環 代表取締役会長
「もっと面白い立川がある」 街の多面的な魅力に光を
宗教法人「真如苑」の寺院の一角から始まった一如社。広告業に従事していた黒須さんは伊藤真乗生誕100周年を記念し平成18年~19年に開かれた展示「目と手展」を手伝ったことをきっかけに、14年前に教団代表から声をかけられ、同社社長に就任した。月刊の地域情報誌「えくてびあん」の社長も務める黒須さんは「結局、その街を好きになるのは人ですよね」と笑顔で話す。
昭和37年。信徒に対しての宗教行為以外行ってはいけない宗教法人の世界だが、その線引きは曖昧だった。真如苑開祖・伊藤真乗は、「修行を行うための事業と、収益事業をしっかり区別するべき」と、一如社を創業した。「当時では、かなり先進的な発想だったと思う」と黒須さんは振り返る。
全国83か所、海外3か国に展開し750人の従業員を抱え、食堂の運営から法具など含む物販、寺院の土地の取得や設計施工、メンテンナンスなど、修行をサポートするための幅広い事業をとりまとめてきた。
「えくてびあん」の設置協力店にあいさつでまわることも多く、「商店街の皆さんが、温かく応援してくれるのが本当に嬉しい」と目を細める一方、古くからやっていたお店が閉店してしまうのが、一番寂しいのだという
米軍がいた頃の立川から、大きく変革し賑わいを見せる街を見て、きた黒須さんは「何でこんなに人が来るのか、この状態はいつまで続くのか?それを不思議に思うことが大切」と話す。「今あるものに飽きさせないよう、街に引き寄せ続けるには、ものすごいエネルギーがいる。一面的な魅力だけでなく、『もっと面白い立川がある』と時代に合わせた多面的な視点が必要。そのために微力ながら尽力していきたい」と力強く話してくれた。