多摩信用金庫 澁谷 博之 常務理事
「観光分野への注力で、立川の新しい未来を開く」
「最近の立川は、本当においしいお店が多くて食べ歩きが楽しい」と笑顔で語る澁谷さん。同金庫では異色とも言える経験を経て2025年6月、常務理事に就任した。多摩地域の可能性、そして立川のさらなる発展について、「大きな伸びしろを持つ観光分野こそ今、みんなで注力すべき1つ」と語る。
1993年に入庫後、営業店、八王子市内の新店舗開設を経て、顧客の貿易・投資の支援をしたいと国際部へ異動。 お客さま の海外展開支援に携わる中で、欧州通貨統合(ユーロ導入) やアジア通貨危機など、国際金融の大きな転換期を現場で経験した。中国依存を避ける「チャイナ+1」の考え方のもと、当時としては先進的だったベトナム進出支援にも尽力。30社規模の顧客を現地に引率するなど、地域金融機関として挑戦的な取り組みを行ってきた。
同金庫で初となる経済産業省との人事交流により、関東経済産業局へも出向。京浜工業地帯を中心に、自治体と連携した中小企業支援に携わる中で、リーマンショックという未曾有の金融危機に直面した。「仕事が蒸発し、受注がゼロに 」、その現実を前に、必死の支援を続けた日々は、今も原点として心に刻まれている。
「区部からの誘客や、広域連携による新しいエリア価値の創造、そしてインバウンド施策など。立川の観光は、まだまだ始まったばかり」と語る澁谷さん。全国10位となる430 万人の人口規模を持つ多摩地域。東西南北に交通網が広がり、その中心にある今の立川を見て「世代を超えて人を惹きつけるブランド力が、街全体に根付き始めている。多摩地域のゲートウェイとして立川がけん引すべき観光施策や、存在感が今後、より大きくなっていくだろう」と未来について話してくれた。